こんにちは。司法書士の片岡和子です。
なんとなんと2021年も半分過ぎてしまいました。
何という速さでしょう・・・年齢のせいもあるのかな?
写真は数年前の母の日にもらったプリザーブドフラワー。
まだまだキレイです。
深い意味はなくて、ベランダの花ネタが尽きたので撮って載せてみただけ。
いや、ちょっと意味はあるかな。
人間もプリザーブドにできれば老化を遅らせられるのかな? みたいな(笑)。
さて。
私は賃貸派です。
もちろん住む家の話。
最大の理由は「イヤなことが起きたら引っ越せばいいから」。
他にもいろいろと理由はあるのですけど。
でも今年60歳になって、ちょっと心配もあるのです。
高齢になると部屋が借りにくくなるのでは、ということ。
これをどうのこうの言っても仕方がありません。
大家さん側からすればリスクは避けたいのは当然でしょうから。
で、このごろマンションのチラシをついつい眺めてしまったりもするのです。
「自分の家」を手に入れてしまえば安心なのかな? と。
で、価格を見て「そもそも無理な話かあ」と現実に引き戻されるのでございます(笑)
それはさておき。
私は仕事で多くの高齢の方々と関わりがあります。
持ち家の方、賃貸暮らしの方、人それぞれです。
そしていつも思うのです。
「安心」を求める人はとても多いけど、そんなもの、どこにもないのだなあ、と。
頑張って働いて手に入れた住まい。
安定した暮らし。
それがいつしか崩れ去ってしまう・・・そんな場面を幾度も見てきました。
災害だとか疫病のことを言っているのではないのです。
誰にでも起こる、すぐそこにある事実。
「人間が長生きになった」という事実のことなのです。
生き物としての能力が低下した状態で生きていかなくちゃならない、その時間が長くなってしまったのですねえ。
経年劣化で不具合が起きるのはアタリマエのこと。
単純な老化であればガマンしてみたり、病気なら病院で治療してみたり。
どちらにしても、その先に「環境調整」が必要になることが多いです。
住まいに手すりやスロープをつけたり、リフォームで対応できることもあります。
でも「住み替え」が必要になるケースも多いです。
(いちばん劇的な住み替えは「老人ホームへ入る」でしょう。)
これがイメージできない人が多いのですよねえ。
苦労して手に入れた生活が「最終形態」ではなく、この先も変化していくかもしれない、と想像する力。
これを持っていない人が多い・・・いや、想像したくないのかな。
「終の住処」という言葉がありますけど、とても象徴的だと思います。
「これが最後、これで安心」を求める人がとても多いのだと思います。
でも現実はそんなに甘くはなくて、終の住処だと思ったところからまた他へ動かなくちゃならない、そんなことが往々にして起きるのです。
賃貸派、持ち家派、どちらにしても、このことを心にとどめておく必要があるなあ、と思います。
って、オマエは大丈夫なのか? 覚悟はできてるのか? と言われると自信ないのですけど(笑)。
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