こんにちは。世田谷区等々力の司法書士です。
成年後見関係のご相談をお受けしたり、申立ての支援をしています。
実際に成年後見人等に就任することもお引き受けしています。
事務所の最寄駅は東急大井町線の九品仏または尾山台。
お気軽にご相談においでくださいね。
今日は二子玉川にある税務署へ確定申告の申告書を提出に行ってきました。
そのついでに、私が後見人を務めている被後見人の方々の通帳の記帳をしたり、必要な現金を引き出したり、ということも、まとめてやってきました。
二子玉川には大きな銀行の支店が一通りあるので、一気に用事を済ませるのに便利です。
さて、事務所に戻ってからは事務作業。
記帳した通帳を見ながら、帳簿をつけていきます。
被後見人ごとの帳簿、いわば「家計簿」があるのですが、これに記帳していくのです。
この家計簿、管理がしやすいように、その人ごとに異なる科目設定がしてあります。
カスタマイズされた家計簿、という感じ。
苦手なパソコンに向かって、コツコツと入力していると、ある被後見人の入所先の施設から、預けてある小口の現金の明細が届きました。
これについても、内容を確認しながら、せっせと記帳していきます。
地道な作業です。
主婦だった頃は、自分の家の家計簿をつけるだけでしたが、今の私は、複数の人たちの家計簿を管理している、といった感じです。
溜めこむと大変なことになるので、銀行で記帳したり、施設から明細が届いたりすると、なるべくその日か、翌日には記帳するよう頑張ってます。
これを日頃からマジメにやっておくと、それぞれの被後見人ごとの収支や財産の状況が、必要な時にすぐわかりますし、一年に一度の家庭裁判所への報告も、とってもラクになります。
話は飛ぶのですけど、このブログへの検索ワードに、時々「後見人やめたい」なんていうのを見かけます。
親族後見人の方が、後見人になってはみたものの、一年に一度の家庭裁判所への報告が苦痛になっているんじゃないかな、と想像してしまいます。
報告書の提出期限が迫ってから、慌てて一年分の領収書やら何やらを引っ張り出して、その山を見て途方に暮れてる・・・みたいな。
親族後見人の方は
「自分に加えて、もう一人分の家計簿をつけるのだ」
という意識を持っておかれるのがよい、と思います。
家計簿だったら、「一年分まとめてつける」なんてことはないですよね。
とにかく溜めこまないこと。
こまめに記帳すること。
これが肝心です。
親族後見人の方々、頑張ってくださいね!
【2019年10月7日追記】
この記事は2015年3月4日に書いたものです。
親族後見人の方々に、財産管理の基本をわかっていただきたくて、「家計簿」を持ち出して説明を試みたものです。
今読み返してみると、「家計簿をつける」というのは単なる「例え」ではなくて、成年後見の仕事の本質そのものだと言ってよいよなあ、と思います。
私の場合、「成年後見人」としての仕事は「ご本人の家計簿をつける」ことです。
「後見監督人」としての仕事は「親族後見人の方々の家計簿つけを指導・監督」すること。
そして「調査人」としての仕事は「親族後見人の方がつけた家計簿に疑義がある場合に調査を行うこと」なのですねえ。
成年後見の仕事は「家計簿」に尽きる。
ちょっと大げさかもしれませんが、あながち外れてはいないと思います。
☆こちらの記事も読んでみてね☆
★成年後見制度の利用を完全に確実に回避する方法は・・・ない。