こんにちは。司法書士の片岡和子です。
カプセル式のコーヒーメーカー買いました♪
先日購入した手動のコーヒーミルは事務所用だけど、このコーヒーメーカーは自宅用。
手軽におうちカフェ。
家事が一段落して宇治抹茶ラテで一息。
夜の読書のお供にカフェインレスのカフェオレ。
大活躍です。
さて、今日は読書日記なのですけど、本題に入る前に、私の子供の頃のお話を。
椅子取りゲームが苦手でした。
苦手というよりは「キライ」という方が近いかもしれません。
あの緊張感、ドキドキが物凄くイヤだったのです。
「それが楽しいんじゃない!」という人もいるのでしょうけど。
「奪い合う」という感じが好きでなかった上に、好きでもなく楽しくもないゲームに「参加しなければならない」というのも苦痛でした。
で、私がどんな大人になったかというと・・・
バーゲンセールは苦手です。
獲物(椅子?)に向かって人混みの中を突進するなんて、ムリ。
人の少ない時期に定価で買う方を好みます。
(購入量そのものが少ないので、バーゲンでたくさん買う人よりは使うおカネの総額は少ないだろうと思います)
新幹線や特急列車に乗る時はだいたい指定席券を買います。
「座れるかどうか」でやきもきするのがイヤなのです。
(指定券が取れなくて自由席に乗らなくてはならない時は思いっきり早く行って並びます)
そんな私が、最近の就職事情などを見ていて思うのは、「椅子取りゲームみたいだなあ・・・」ということ。
私にはムリ、と思います。
絶対に落ちこぼれる。
そろそろ今日の本題です。
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持たない幸福論
働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない
pha ファ
幻冬舎文庫
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この本の「はじめに」の中に、ものすごくインパクトのある文を見つけました。
引用します。
『なんか、普通とされている生き方モデルがすごく高いところに設定されていて、実際にそれを実現できるのは全体の半数以下くらいの人だけでしかないのに、「真面目にやっていればそれをみんな普通に達成できるはず」というプレッシャーが社会全体に漂っている気がする。』
これを読んで気がつきました。
「今の日本の社会は、そもそも椅子の数が少なすぎる椅子取りゲームなんだ!」と。
「ちゃんとした会社に勤めて結婚して家を買って」なんてこと、一部のラッキーな人しか手に入れられない、そんな時代なのですね。
私の父は昭和8年生まれ。
農家の次男で高卒ですが、企業に就職して結婚して、私を含む子供3人を大学まで行かせてくれました。
私は昭和36年生まれ。
大学の同級生の男の子たちは、ほとんど皆が就職しました。
女の子たちには、働く・働かないの選択肢がありました。
父の時代も私の時代も、椅子は十分たくさんあったのです。
そんな父の世代や私の世代が、「最近の若い人って、どうなってるの? ヘンなんじゃない?」なんてことを言うのは、全く的外れなのですね。
社会の状況が全く違ってしまっているのです。
再び、この本からの引用です。
『要は、多くの人が普通にこなせないものを「普通の理想像」としてしまっているから、みんなその理想と現実のギャップで苦しむのだ。そんな現状と合っていない価値観からは逃げていいと思う。そんな価値観に従うのは自分で自分の首を絞めるだけだ。』
この態度は、著者のアタマの中にあるだけではないようです。
実践しているのです。
そんな著者の経験やら考えがいろいろと書き連ねてあります。
副題にあるとおり
・働きたくない
・家族を作らない
・お金に縛られない
という三つの柱で構成されています。
著者の pha という人は初めて知りました。
ネット上では有名人らしいです。
ざっくり言うと「京大出たのにニート」という人物。
「ひきこもり」ではなく、人と交わるのが好きなようです。
「居場所があれば生きていける」と考えていろんなコミュニティーに加わったり、自ら立ち上げたりしてるんだそうです。
従来の価値観をルールにした椅子取りゲームには参加しない、居心地のいい椅子は自分たちで作る、という感じなのかなあ。
こういう生き方、広まるかなあ。
どうなんだろう。
もしかしたら、既に広まってるのかな。
今後が気になります。
興味がおありでしたら、読んでみてください。
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