「相続税の申告等についての御案内」にびっくり。

こんにちは。司法書士の片岡和子です。

写真のちっちゃな芽はチューリップです。

春の開花までの成長が楽しみ♪

 

今日は成年後見のお話です。

成年後見人の仕事では、時々「えっ?」と思うようなことが起こります。

何年やっていても新たな驚きが発生します。

先日も、そんな「えっ?」を経験しましたのでご紹介しましょう。

(実際の事案そのものではなく、アレンジを加えてあります。)

ある日のこと。

外出から事務所に戻って郵便受けを開けたら某税務署からの封書がありました。

宛名には 片岡和子様 ほか相続人各位 とあります。

「私が相続人???」 全く心当たりがありません。

開封してみると「相続税の申告等についての御案内」という文書です。

何のこっちゃ、と思いながら読んでみると、以前に私が後見人をしていた方に関するものでした。

確かに、その被後見人の方は亡くなられました。

亡くなられてから、もうずいぶん経っていて、その方に関する記録などは既に事務所からトランクルームへ移してあります。

「御案内」の内容は、まとめると

「相続税の申告はお済みでしょうか。

他の相続人の方々へもご連絡の上、申告・納税をお願いします。

もしも相続税納付の必要がない場合に該当するのだったら、同封の『相続税についてのお尋ね』に記入の上、平成○○年○月○日までに御回答ください。」

といったことでした。

う~ん、一体全体なぜ私が「相続人」になってしまったんだろう?

疑問でいっぱいになりながら文書を読み返していると、下の方に小さな字で何やら書いてあります。

「この御案内は、あなたが過日、市区町村に届出された『死亡届』を基に送らせていただきました。

あなたが相続人でない場合には、お手数ですが、当署〇○部門へ御連絡ください。」

・・・だそうな。

ようやくわかりました。

この被後見人の方は身寄りがなかったため、私が死亡の届出をしたのです。

税務署は、その情報から辿って、私のところへ文書を送ってきたのですね。

早速担当部署へ電話して、私は親族ではなく「元後見人」であること、調査の結果、相続人が誰もいなかったこと、相続財産管理人が選任され、引き継ぎも済ませてあること、などを伝えました。

それにしても、税務署、頑張るなあ。

こんな文書を片っ端から送ってるのかなあ・・・

いやいや、そんなことはないですよね。

そこまではしないと思います。

一体、どんな基準でやってるんだろう。

「不動産を持ってた人を対象にする」とかならわかるけど、この方は不動産は所有してなかったです。

でも、この方にもしも相続人が存在していたとしたら、相続税申告の対象になっていたと思われる案件です。

何らかの情報からそれを把握した上での「御案内」なのかなあ。

税務行政は、門外漢にはナゾだらけの世界です。

 

 

☆こちらの記事も読んでみてね☆

★成年後見人の報酬のこと。【2019年8月追記あり】

★「年金返納せよ。」にびっくり。

★被後見人が死亡して後見は終了。財産はどうなる?

★広く開くか、厳格に行うか。 ~後見制度への入り口~

★「そもそも」を考えてみよう① 「親の入院費を親の口座からおろしたい。」

★成年後見ジャンルの過去記事の見直しを進めていこうと考えています。

★事務所内部を大公開!

★ちょっと詳しい自己紹介です。

★法律問題に限定しない有料カウンセリングを始めます。

 

片岡和子司法書士事務所へのお問い合わせ・相談予約はこちら

 

このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年1月13日 | カテゴリー : 成年後見 | 投稿者 : Kazuko Kataoka