「本人訴訟ブログ」を参考にする場合の注意点

こんにちは。司法書士の片岡和子です。

ビオラちゃんが次々と咲いてます。

一見、三色の寄せ植えみたいでしょ。

実は、これで一株なのです。

花の色が変化していきます。

開花したばかりの時はレモンイエロー。

(左上の花にご注目。)

その後、花びらの周囲から青くなっていきます。

(真ん中の花をご覧くださいませ。)

どんどん青みが強くなると最後には全体が青くなって、右側の花のようになります。

毎日の変化をたっぷりと楽しんでます♪

 

さて、今日は本人訴訟のお話です。

訴訟をしたいけれど、弁護士や司法書士への報酬が払えそうにない、とか、引き受けてくれる弁護士や司法書士が見つからない、といった場合には、本人訴訟を考えることになります。

その際、「ネットで情報集め」から始める方が多いでしょう。

どこの裁判所へ訴えればよいのか、訴状はどんなふうに書けばよいのか、費用はどのくらいかかるのか、とか。

ネット上の情報は玉石混交ですから、ちょっとアヤシイ情報もたくさん。

でも、イマドキの人々は検索が上手で、あれこれと調べているうちに、そこそこ「間違ってはいない」情報を得ることが出来るようです。

でも、「知識」だけでは不安ですよね。

「実際に体験した人の話」を聞いてみたい、と思うことでしょう。

そこで登場するのが「本人訴訟ブログ」。

初めての経験に自力で立ち向かおうとしている人にとっては、やっと見つけた「頼りになる案内人」みたいなものでしょう。

ナマの声は貴重です。

裁判所の入り口で荷物検査があったよ、とか、テレビで見たのとは違ってすごく狭い法廷だった、とか。

そんな細かなことでも、知っていれば不安が和らぎます。

ですから、大いに参考にすればよいと思います。

ただし、注意すべき点もあります。

裁判所や裁判官の雰囲気、事務的な手続きの流れ、といったことに関しては「他の人の経験」は参考になります。

でも、「自分の抱えている紛争そのもの」に関しては、「他人の経験」は役に立たないことが多いのです。

つまり、「法的な主張」の部分に関しては安易に真似てはならない、ということです。

紛争の態様は様々です。

似たように思える問題でも、個々の事情は実に多様です。

訴訟では、事案に応じた適切な主張・立証を慎重に行う必要があります。

本人訴訟ブログの

「こんな主張をしてみたらうまくいった」

といった記述を鵜呑みにするのは危険です。

もう一つ、指摘しておかなければならないことがあります。

本人訴訟の中には

「そもそも法的主張として成り立っていない」

というものが存在します。

「引き受けてくれる弁護士や司法書士が見つからないので本人訴訟するぞ!」

という場合には、「断わられた理由」を考えてみる必要があります。

弁護士や司法書士は

「これはムリだろう」

という判断をしたかもしれないのです。

「本人訴訟ブログ」の中には、そのような「そもそもムリ」なケースもあるかもしれません。

そんなケースのブログを導き役に選んでしまったら、目も当てられない結果になってしまう可能性もあるのです。

他人の経験を参考にするのは悪いことではありません。

でも、肝心な「法的主張」の部分については、専門家に相談する必要があると思います。

専門家に相談できないのならば、自分自身で勉強しなければなりません。

勉強の素材としては、ネットよりも、信頼のおける書籍のほうがよい、と私は考えています。

ネット検索では「自分に都合のよい情報しか目に入らない」ということが起こりがちだからです。

 

以上、参考になりましたら幸いです。

 

 

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2019年1月5日 | カテゴリー : 訴訟・裁判 | 投稿者 : Kazuko Kataoka