【読書日記:老人の取扱説明書】世代を越えてすべての方に

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こんにちは。司法書士の片岡和子です。

5月も下旬ですけど、わが家のパンジーはまだまだ咲いてます。

咲き終わった花がらや、傷んだ葉っぱを、こまめに取り除いて大切にしてきたんです。

もうしばらく楽しめそう♪

 

さて、今日は読書日記です。

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老人の取扱説明書

平松類

SB新書

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この本のお話の前に、私の体験にちょっとお付き合いください。

私は現在57才です。

もともと強度の近眼である上に老眼が重なって、いろいろな場面で不自由があります。

2、3年前、階段を降りるのが怖くてたまらない時期がありました。

立った姿勢で、ちょうど自分の足元の距離にうまく焦点が合わせられないのです。

駅の階段などでは、かならず手すりにつかまって、一段ずつ確かめながら降りてました。

当然、動きが遅くなります。

混雑する時間帯などは、周囲の若い方々から厳しい視線が飛んでくるような気がして、身が縮むような思いをしたものです。

その後、この状態は改善して、現在は階段がそれほど怖くなくなりました。

近眼と老眼の進行具合の兼ね合いで、足元付近に焦点が合いやすくなったのでしょう。

引き換えに、書類やパソコン画面を見るのが大変辛くなりました。

階段が怖かった頃は出かけるのがイヤでした。

どうしても出かけなければならない時は、出来る限りラッシュを避けて行動したものです。

耳も衰えてきてます。

コンビニやスーパーのレジの人が早口だと、聞き取れないことも多いです。

いちいち聞き返すのも恥ずかしいですから、何か言われても、重要なことでなさそうなら、とりあえず「はい」と答えてしまうことも多いです。

すると、どうなるかというと・・・

レジのお姉さん:#&%’!#=?

私:・・・

レジのお姉さん:=&$#’!???

私:あ・・はい。

レジのお姉さんは何かを待ってる様子。

私:えっと・・・

レジのお姉さん:割り・引き・券・など・は・お持ち・です・か?

私:あ、いえ、持ってないです・・・。

レジのお姉さんの

「持ってないなら最初からそう言えよ!」

という心の声が聞こえてきそうです。

こういうことが続くと買い物に行くのが億劫になってしまいます。

家電が壊れて新しいのを買いに行く、なんていうことも気が重くなります。

店員さんの弾丸トークは聞き取れないし、パンフレットの文字は小さいし。

あれこれ比較検討する余裕なんてありません。

何でもいいから、とにかく買えればそれでいいや、ということで、勧められるままに買ってしまう。

後になって、不要な機能がついていたり割高だったり、ということに気がついても、

「いろんな店を回るのは疲れるし、何度も買い物に出るのはイヤだし、ともかく必要なものは買えたんだから、これでいいよね。」

ということで、自分の中では一件落着。

う~ん、私、「老人」の領域に足を踏み入れてますね・・・

若い人から見ると、

「お母さん、周りの状況を考えない身勝手な行動が多くなったよね。」

「理解できてないのに、はい、とか言って分かったふり。」

「出掛けなくなって引きこもりがちだよね。」

「たまに買い物に行ったと思ったら、高いもの買わされて・・・」

「認知症が始まってるのかな。詐欺とかに遭わないといいけど・・・」

なんてことになるのだろうなあ。

周りの状況を無視してるのではなくて、自分の安全のために、ゆっくり歩いてるのよ。

転んで怪我して入院でもしたら、子供たちに迷惑かけるもの。

理解できてないんじゃなくて、聞き取れないの。

あちこち買い物に回って消耗してしまうよりも、少々高くても一か所で済ませられたんだから、私はこれでいいと思ってるの。

・・・なんていう説明を試みても

「言い訳も多くなったよね。」

と言われてしまうんだろうなあ・・・。

自分のことをいろいろと書いてしまいましたが、こういう状況を、お医者さんの立場から、わかりやすく説明してくれるのがこの本、「老人の取扱説明書」なのです。

「取扱説明書」とは何事か!

と怒るご老人もいらっしゃるかもしれませんが、著者の平松類さんは決してふざけてるワケじゃありません。

老人の「あるある」のホントの理由の説明に加えて、

「具体的にどう対応すればよいのか」

を示してくれてるのです。

著者によると、

「この本は、主に次の3タイプの方々に向けて書かれています。」

とのこと。

「1人目は、高齢の家族を持つ方。」

「2人目は、将来高齢になる不安を抱えている方やすでに高齢の方。」

「3人目は、高齢者とかかわる職業の方。

医療や介護の業界が代表でしょうが、それだけではありません。

営業職や接客業、商品開発の人も含め、社会人のほとんどの方が該当します。」

だそうな。

要するに、全ての人、ってことですよね。

というワケで、皆さま、読んでみてくださいませ。

 

 

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2018年5月22日 | カテゴリー : 読書日記 | 投稿者 : Kazuko Kataoka