【読書日記:きょうだいリスク】外から眺めている場合じゃない。

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こんにちは。司法書士の片岡和子です。

東京の桜は終わってしまいましたね。

事務所玄関の手拭い飾りもハナミズキに掛け替えました。

昨年購入したものです。

「二子玉川限定」だったので即買いでした。

春の多摩川と富士山とハナミズキ。いい感じでしょ。

 

さて今日は読書日記です。

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きょうだいリスク

無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる?

平山亮 古川雅子

朝日新聞出版

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きょうだいリスク。刺激の強いタイトルですね。

このタイトルにひかれて手に取りました。

私は司法書士として多くの相続案件を扱っています。

また、専門職として様々な成年後見案件に関わっています。

そんな日々の中で、「きょうだい」に関して漠然とした問題意識を持っていました。

仕事上、いろいろな「きょうだい」を見てきました。

亡くなった親の遺産分割で争う兄弟。

弟の成年後見人になって奮闘する姉。

認知症の兄にたかって財産を食いつぶす弟。

親の介護を押し付けあう兄と妹・・・。

「きょうだい」は複雑だなあ、いろいろあるなあ・・・

存在がプラスになることもマイナスになることもあるんだなあ・・・

そんな漠然とした問題意識を、この本は明確な問題意識に変えてくれました。

これは外から眺めていればよい問題じゃあない。

今という時代の問題だ。自分たちの問題だ、と。

著者の平山亮さんの専門は社会学、社会心理学。

古川雅子ざんはノンフィクションライターです。

全6章を2人の著者が交代で書き繋いでいく、という構成です。

第1章で古川さんが「きょうだいリスク」のリアルをレポート。

第2章で平山さんが歴史的な背景を分析。

第3章では古川さんが、家族が壊れていく様をレポート。

第4章では平山さんが、その「黒幕」について考察。

第5章は古川さんによる「不安解消への方策と可能性について」

第6章は平山さんによる「社会のありようについての検討と提言」

第6章の終盤から平山さんの言葉を抜き出してみます。

・・・「きょうだいがリスクになる」という緊張をはらんだ家族ドラマは、家族主義の「舞台」の上では免れえない、いわば「仕組まれた悲劇」です。・・・

最後まで通読すると、この言葉が説得力を持って迫ってきます。

平山さんは「舞台」をつくりかえる必要があるのだ、と言います。

具体的には「個人単位の生活保障を可能にするシステム」だとのこと。

そのとおりだよなあ、と思います。

同時に、今すぐ実現することはないのだよなあ、とも思います。

望ましい社会のありようについて考えていくことは必要だけど、今、目の前にある個々の「きょうだいリスク」に関しては、制度が変わるのを待っている時間はないのです。

そこで指針となるのは古川さんの言葉です。

第5章から抜粋します。

・・まずはリスクを自分の中で「見える化」しておきたい。・・ある程度「想定内」にしておくことで・・不安の一部は軽減するかもしれない。・・

そのとおりだと思います。

手始めは、この本を読んでみることかな、と思います。

 

 

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2018年4月7日 | カテゴリー : 読書日記 | 投稿者 : Kazuko Kataoka