遺産相続争いに警察は介入しない。

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こんにちは。司法書士の片岡和子です。

東急大井町線の尾山台と九品仏の中間地点あたりで開業してます。

 

さて、このブログは私のことを直接知っている方が読んで下さることもありますが

(読んでくださってる方々、いつもありがとうございます!)

グーグルやヤフーで検索されて、偶然読んで下さる方もいらっしゃるんです。

たとえば、「司法書士 等々力」で検索すると、1ページ目に私のホームページのトップページが表示されます。

(このブログは、私のホームページに埋め込まれたような形になってます。)

で、どんなキーワードで検索されて私のブログを見てくださったのか、ある程度わかるようになっているのですが、時々、???ということがあります。

でも、それを見て、

「この人は、なぜこのキーワードで検索したんだろう、何が知りたかったんだろう?」

と考えてみることは、私自身の勉強にもなりますし、新たな情報発信のきっかけになることもあるんです。

昨日は、こんなキーワードでの検索があって、???になりました。

「遺産分割協議前に銀行預金を引き出す 罪名」

私は、こんなテーマで記事を書いたことはないんだけど・・・。

そこで、実際に

「遺産分割協議前に銀行預金を引き出す 罪名」

で検索をかけみたところ、5ページ目に、このブログの「2014年7月のアーカイブ」のページが表示されました。

別々の記事に含まれる

「銀行預金の引き出し」

「遺産分割協議書」

「業務上横領罪」

という言葉が、どうやら検索にひっかかったようです。

そして、表示画面には

「・・・業務上横領罪で実際に処罰されることもあるんですよ。・・・」

と出ています。

実際は、このフレーズは「親族が成年後見人になっている場合」について書いた記事のもので、相続の場面について書いたものではないのですが、

「遺産分割協議前に銀行預金を引き出す 罪名」

で検索をして

「業務上横領罪で実際に処罰されることもある」

というフレーズを見た方は、きっと、

「これだ!」

と飛びついたんじゃないかと思います。

ちょっと想像をたくましくしてみると・・・

 

ある方が亡くなった。

相続人どうしの仲は悪く、お互いに疑心暗鬼になっている。

ある相続人は、他の相続人が勝手に預金を引き出したのではないかと疑った。

でも、証拠がない。

なんとか、事実をつかみたい。

もしも、これが罪にあたるのならば、警察に言えば捜査してくれるんじゃないか?

 

・・・こんなことを考えられたのかもしれません。

でも、もしもそうであったら、検索でヒットした私の「2014年7月のアーカイブ」の中には、その方の探していた答えはなかったことになります。

そこで、今日は、この疑問(仮想の疑問ですが)にお答えしておきましょう。

 

相続の争いに警察が介入して捜査してくれることはまずありません。

よく「法は家庭に入らず」といいますが、そのとおりです。

この場合の「法」は刑事法のことをいいます。

警察は、家庭内の問題には立ち入らないのです。

(現代では、DVの場合の例外がありますが。)

「遺産分割協議の前に銀行預金が引き出された」という場合、厳密にいうと「犯罪」に該当することもあり得るのですが、現実の問題として警察は動かないのですから、警察の捜査をアテにして対応していくことは考えない方がよいです。

実際にはどうするかというと、

「遺産分割における使途不明金の問題」

として、民事の案件として争うことになります。

主張や立証は自分の力で行っていくことになります。

 

ちょっと話は逸れますが、

実はこの「遺産分割における使途不明金の問題」って、めずらしくはないんですよ。

亡くなった方のお金を預かっていた方が、その中から葬儀費用などを支出した際などにも問題になることがあります。

もしも、亡くなった方のお金から支出をする必要があった場合には、きちんと記録を取り、領収書を保存しておくようにして、後々トラブルにならないように気をつけてくださいね。

 

 

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2014年7月23日 | カテゴリー : 相続・遺言 | 投稿者 : Kazuko Kataoka