【歌詞解説・和訳:As Time Goes By】時が経っても

こんにちは。片岡和子です。

一か月ほど前に突然出現したアサガオの芽。

ひょろひょろと伸びて、今はこんな感じ。

どうなるんでしょうねえ・・・経過観察です。

 

さて今日は歌詞解説。As Time Goes By です。

ヴァースから解説していきます。

早速いきましょう。

 

(Verse)

< This day and age we’re living in gives cause for apprehension with speed and new invention and things like third dimension >

this day and age we’re living in は「私たちが暮らしている今この時代」。

ここでの day は、「時節、時世」といった意味です。

age は「時代」。

this day and age で「このご時世」といった感じでしょう。

age のあとに関係詞( when または that )が省略されています。

this day and age we’re living in が、この文の(広くとらえた)主語。

この文の動詞は gives です。

gives cause for apprehension は「気ががりのタネを与える」。

apprehension は「憂慮、懸念、危惧、不安」です。

cause は「原因、理由、~のたね」。

何によって気がかりのタネをもたらすのか、 with 以下に示されています。

with speed and new invention and things like third dimension 「スピードや新しい発明や第三次元みたいなもので」ですね。

具体的に何のこと、どういう状況を言っているのかは、この歌が作られた時代を考慮する必要がありますね。

(この歌が作られたのは1931年です。)

ここでは、そういう考察は行いませんが、今ならITやらAIやら仮想空間やら、ってことになるでしょうか。

意識しておかなくてはならない課題でいっぱいで、それらに振り回されがちなのは、どの時代も同じなのでしょうねえ。

 

< Yet we get a trifle weary with Mister Einstein’s theory >

「でも私たちはアインシュタイン氏の理論には少々うんざりしている」ですね。

独立した一文扱いにしましたが、前の文から続く後半部分と考えることも可能です。

weary は「疲労した、くたびれた、飽きた、うんざりした」。

a trifle は a little と同様の意味です。

 

< So we must get down to earth, at times relax, relieve the tension >

「だから私たちは地に足をつけて、時にはリラックスして、緊張を和らげなければならない」。

get down to earth は「地面に降り立つ」なのか、down to earth を形容詞的に考えて「現実的になる」なのか。

どちらにしても、「地に足をつけた状態になる」というニュアンスは同じですね。

 

< No matter what the progress or what may yet be proved, the simple facts of life are such they cannot be removed >

no matter what the progress はスッキリと説明ができないです。

no matter what progress なら「どんな進歩でも」ですが、the が入っていますので・・・。

progress のあとに何らかの動詞が省略されているのでしょうか。

いずれにしても、「どんな進歩が起こっても」といった意味であることは間違いないと思います。

(no matter)what may yet be proved は「たとえどんなことが、いずれ証明されるとしても」。

後半部分も難しいです。

such は「そのようなもの」という代名詞で、such のあとに that が省略されているのではないかなあ、と思います。

そう考えると、後半部分は「人生のシンプルな事実は、人々が取り去ることのできないようなものである」ということになります。

「どんなに時代が変化しても、人生のシンプルな事実は変わらない、動かない」ということですね。

 

ここまでがヴァースです。

(さんざん苦労しましたが・・・。)

続いてコーラスを見ていきましょう。

 

(Chorus)

< You must remember this >

「あなたはこのことを覚えておかねばならない」。

this の内容はこの後語られます。

 

< A kiss is still a kiss >

「キスは今も変わらずキスである」。

 

< A sigh is still a sigh >

「ため息は今も変わらずため息である」。

 

< The fundamental things apply as time goes by >

「時が経っても、根本的なことはあてはまる」。

apply はここでは自動詞で、「<規則・用語などが>適用される、あてはまる」という意味です。

as time goes by は「時が経っても」。

ここまで読んでくると、曲名の As Time Goes By の意味が明らかになりますね。

時が経過しても根本的なことは変わらない、と言っているのです。

時々この歌のタイトルを「時の過ぎゆくままに」としているものがありますが、明らかに誤訳ってことですね。

 

< And when two lovers woo, they still say “I love you” >

「そして、恋仲の二人が求愛するときには、今も変わらす『アイラブユー』と言う」。

 

< On that you can rely no matter what the future brings as time goes by >

on that you can rely は「そのことを、あなたは信頼することができる」。

that は、これまでに述べられてきたこと、だと思います。

no matter what the future brings は「未来が何をもたらそうとも」。

as time goes by はもちろん「時が経っても」。

どんな時代になっても、世の中がどんなに変化しても、時が経過しても変わらないものがある、と言っているのです。

 

< Moonlight and love songs never out of date >

「月の光とラブソングは決して時代遅れにはならない」。

動詞が見当たりませんが、love songs のあとに are が省略されているのかなあ、という気がします。

 

< Hearts full of passion, jealousy and hate >

「情熱と嫉妬と憎しみでいっぱいの心たち」。

この部分にも動詞は見当たりませんね。

何か省略されているのかもしれませんが、もともと存在しないのかもしれないです。

名詞句が単独でポンと置かれている、と考えることもできそうです。

論文じゃなくて歌詞なんだから、そんなこともあるよね、と考えておきましょう。

 

< Woman needs man and man must have his mate >

「女は男が必要だし、男は伴侶がいなくちゃならない」。

 

< That no one can deny >

「誰もそれを否定できない」。

この that も、「これまで述べてきたあれこれ」のことだと思います。

 

< It’s still the same old story, a fight for love and glory, a case of do or die >

「それは今も変わらず同じ昔のままの物語、愛と栄光への戦い、決死の事件である」。

 

< The world will always welcome lovers as time goes by >

「時が経っても、世界はいつも恋人たちを歓迎するだろう」。

 

難しくて、スッキリと解説できない部分も多かったですが・・・

以上を踏まえて和訳です。

 

 

<ヴァース>

僕たちが暮らすこの時代は気がかりのタネでいっぱいだ

スピードだとか新しい発明だとか第三次元だとか

でもアインシュタイン氏の理論にも少々ウンザリだよね

だから地に足をつけて 時にはリラックスして 緊張を緩めなくちゃね

どんなに進歩しても どんなことが証明されても

人生のシンプルな事実は動かせないものなんだ

 

<コーラス>

覚えておいて

キスは今でもやっぱりキスだし

ため息はやっぱりため息なんだよ

時が経っても 根本的なことはあてはまるんだ

恋人たちが求愛するときには

今でもやっぱり「アイラブユー」って言うよ

どんな未来が来ようとも 時が経っても

これは変わらないことだと信じられるよね

月の光もラブソングも時代遅れにはならないよ

情熱や嫉妬や憎しみでいっぱいの心もね

女は男が必要だし 男には伴侶が必要だ

誰も否定できないことだよ

今も変わらず同じ昔のままの物語

愛と栄光への戦い 決死の戦いなんだ

時が経っても 時代が変わっても

世界はいつも恋人たちを受け入れてくれるんだよ

 

いかがでしょう。

参考になりましたら幸いです。

/// Words by Herman Hupfeld///

 

【2021年10月11日追記】

昨日公開した記事ですが、さっそく追記です。

少し説明不足の点があったかなあ、と思いまして。

as time goes by は「時が経っても」だと書きましたが、接続詞 as そのものに逆接や譲歩の意味がある、ということではないのです。

(特殊な構文で譲歩の意味になることはあるようですが、ここはそれではないと思います。)

ここでの as は単純に「時」を表す接続詞だと思います。

「~している時、~しながら、~するにつれて」といった意味です。

as time goes by で「時が流れているとき、時が流れながら」ということになりますね。

the fundamental things apply as time goes by は「時は流れながら、基本的なことは適用される」です。

でも、歌全体の意味から、単純に「時が流れる中で」と考えるよりも、「時が流れる中でも」と理解する方が自然に感じられる、ということなのです。

そして、それに対応する日本語を探した結果、「時が経っても」がいちばんしっくりくるかな、と考えた次第です。

他の文脈の中に as time goes by という語句があっても、それが必ず「時が経っても」となる訳ではない、ということです。

ちょっとややこしい、面倒くさい話かもしれませんが、このあたりは正確にお伝えできればなあ、と思っています。

 

 

☆こちらの記事も読んでみてね☆

★【歌詞解説・和訳:Days Of Wine And Roses】酒とバラの日々

★【歌詞解説・和訳:Night And Day】ナイト・アンド・デイ

★事務所内部を大公開!

★ちょっと詳しい自己紹介です。

★法律問題に限定しない有料カウンセリングを始めます。

 

ブログの更新情報や私のちょっとした近況などを facebook で公開しています。

ぜひ覗いてみてくださいね。

→ → → こちら

 

片岡和子司法書士事務所へのお問い合わせ・相談予約はこちら

 

2021年10月10日 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : Kazuko Kataoka