【歌詞解説・和訳:Days Of Wine And Roses】酒とバラの日々

こんにちは。片岡和子です。

道ばたで可愛らしい花を見つけました。

だぶん「タマスダレ」だと思います。

確か去年も同じ場所に咲いていた記憶があります。

球根植物のようですね。

 

さて、今日は歌詞解説。

Days Of Wine And Rosesです。

早速いきましょう。

・・・の前に。

私の歌詞解説は徹底的に「文法」に基づいています。

英語は全く話せませんし、文学的なセンスも全然持ち合わせていない私。

頼りになるのは辞書と、中学・高校で習った英文法。

大学では言語学が専攻でした。

つまり、私にとって「言葉」は「研究対象」なのです。

歌詞へのアプローチ方法も同じ。

歌詞を記載する際も「文単位」です。

よく見る歌詞カードなどとは全く違った眺めですよね。

そして、この文の主語はどれで、動詞はどれで・・・という具合に考えていきます。

「何となくわかった気になる」ことを避けるためです。

もともと自分の勉強のために始めたことなので。

で・・・いつものスタイルでこの歌に取り組んでみてビックリ。

この歌、たった2文で出来ているのです!

実に興味深い!!

↑と、こんなところに面白さを感じたりする私です。

 

では改めて、歌詞解説 Days Of Wine And Roses、いきましょう。

 

< The days of wine and roses laugh and run away like a child at play through the meadowland toward a closing door, a door marked “Nevermore” that wasn’t there before >

いやいや、長い文です。

主語は days 。

それにいろいろとくっついて、the days of wine and roses が、この文の「主部」です。

主題を示しています。

そして、残りの部分が「述部」です。

述部の中心となる動詞は laugh と run 。

それ以外は全部、「修飾(説明)」の役目を担っているのです。

the days of wine and roses laugh and run away が、この文のいわば「骨格部分」。

「酒とバラの日々は笑い、逃げる」ですね。

この骨格に、様々な言葉がくっついています。

like a child at play は「遊んでいる子供のように」。

through the meadowland toward a closing door は「牧草地を抜けて、閉まりつつあるドアに向かって」。

meadowland は「採草地、牧草地」です。

a door marked “Nevermore” that wasn’t there before は「以前はなかった、『二度とない』と記されたドア」。

直前の a closing door を補足説明しているのですね。

that 以下の形容詞節が修飾しているのは a door marked “Nevermore” 全体だろうと思います。

「以前はなかった “Nevermore” という文字」よりも「以前はなかったドア」と考える方が自然な気がします。

 

< The lonely night discloses just a passing breeze filled with memories of the golden smile that introduced me to the days of wine and roses and you >

後半の文の骨格部分は breeze までです。

the lonely night discloses just a passing breeze は「孤独な夜は、吹き抜けるそよ風だけを disclose する」。

この動詞 disclose が難しいのです。

辞書には「暴露する、あばく、明らかにする、開示する、表す、露出させる」などとあります。

どの訳語も、この場面にはピッタリと嵌まらないですよねえ。

一文めの roses と韻を踏ませるために、やや無理をして使った単語なのでは、という気がします。

この単語を無理に日本語にすると、かえって意味がわかりにくくなるかもしれないです。

酒とバラの日々が過ぎ去ってしまった孤独な夜に、そよ風だけが吹き抜けて・・・という情景を感じ取ることが出来ればそれでよいのでは、という気がします。

ここで沼にはまったり迷子になったりしていても仕方がありませんので、先へ進みましょう。

filled with memories of the golden smile は a passing breeze を修飾(説明)しています。

「輝く笑顔の記憶で満たされた(吹き抜けるそよ風)」ですね。

that introduced me to the days of wine and roses and you は the golden smile を修飾しているのだと思います。

「私を酒とバラ、そしてあなたとの日々へと導いた(あの輝く笑顔)」です。

文法的にはこれで説明がついたように思えますが・・・ the golden smile って、実際には何を指しているのでしょう?

主人公の、かつての生き生きした笑顔のことなのか?

それとも、何か別の抽象的なもののことなのか?

私は前者かなあ、と思っているのですが、実はよくわからないです。

歌い手それぞれが自分なりの理解を試みるしかないのかなあ、と思います。

 

わかったような、わからないような・・・だとは思いますが、以上を踏まえて和訳です。

 

酒とバラの日々は 笑いながら逃げてゆく

遊んでいる子供のように

牧草地を抜けて 閉まるドアに向かって

「二度とない」と記されたドア

以前はなかったドア

 

孤独な夜に そよ風だけが吹き抜ける

輝く笑顔の記憶に満たされたそよ風

私を酒とバラの日々へ

あなたとの日々へと導いた笑顔の記憶

 

いかがでしょう。

参考になりましたら幸いです。

/// Words by Johnny Mercer///

 

【追記】

今日書いたこの記事、読み直してみて気がついたことがあるので書き加えます。

disclose という動詞は、前の文の closing door とリンクしているのではないかなあ、と。

酒とバラの日々は去り、close するドアの中へと消えて行ってしまった。

夜になって、その閉じられたドアから微かな風だけが disclose される、とも読めるのでは・・・。

和訳に反映させるのは困難なので修正はしませんが、そんなイメージを持って歌ってみるのもいいのかなあ、と思います。

 

 

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2021年9月27日 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : Kazuko Kataoka