【歌詞解説・和訳:Angel Eyes】エンジェル・アイズ

こんにちは。片岡和子です。

これ、何とアジサイです。

ここまで切ってしまったら、もちろん来年は花が咲かないのだけど、それは承知の上。

我が家のベランダは狭~いのです。

大株になってしまっても困るので、小さく仕立て直しなのでございます。

再来年以降を楽しみに。

それまで元気でいなくちゃね。

 

さて今日は歌詞解説。Angel Eyes です。

早速いきましょう。

 

< Try to think that love’s not around >

主語 I が省略されているのだと思います。

「愛はここにはないのだ、と考えようとした」ですね。

この around 前置詞ではなく副詞。

「近くに、そばに、このあたりに」といった意味です。

 

< Still it’s uncomfortably near >

「それでも、それは(uncomfortably に)近くにある」。

愛はここにはないのだ、と自分に言い聞かせようとする主人公。

でも、どうしても思い切れず、すぐそこにある気がする。

そして、その感覚は uncomfortable な感じだというのです。

uncomfortable は「ここちよくない、不安な、不愉快な、不快な」。

 

< My old heart ain’t gainin’ no ground because my angel eyes ain’t here >

「俺の心のヤツは前へ進めない、俺のエンジェル・アイズがここにいないから」。

ここの old は「古くからの、昔なじみの、親しい」といった意味。

~ちゃん、~君、というニュアンスで使われることもあるようです。

ain’t は口語で is not の短縮形です。

くだけた言い方なので、主人公のことも「僕」というよりは「俺」と訳したくなりますね。

gain ground は「地面を獲得する」ですが、場面によって「進撃して陣地を得る、前進する、しっかりした足がかりを得る、確実な地歩を得る、普及する」といった意味になります。

is not (ain’t)の「not」と no ground の「no」、否定の言葉が二つ重なっていますが、はて?

これは否定の否定、いわゆる二重否定ではなくて、単なる否定だと思います。

くだけた言い方や俗語では、こういうこともあるようです。

この歌の主人公の言葉使いはあまり紳士的ではない、ってことですね。

もともとの主人公のキャラクターなのかもしれませんが、もしかしたらお酒が入ってるからなのかも。

 

< Angel eyes that old devil sent, they glow unbearably bright >

「悪魔のヤツが送り込んできた天使の瞳、それが耐えられないほど明るく輝くんだ」。

angel eyes は「天使のような瞳」ですが、それがそのまま相手の女性のあだ名、愛称のように用いられています。

和訳の際には「天使の瞳」、「エンジェル・アイズ」を使い分けることになるかなあ・・・。

それにしても、悪魔の使いのような天使の瞳・・・一体どんな女性なのでしょう。

男の人なら何かしらイメージ出来るのかもしれませんが、私にはちょっと・・・です(笑)

 

< Need I say that my love’s misspent, misspent with angel eyes tonight >

わかりにくい文ですねえ。

need は助動詞で、この文は疑問文である、と考えるとスッキリすると思います。

手元の文法書に ” Need I say that? ” という例文がありました。

「それを言う必要がありますか?」という意味ですね。

単純な疑問を表す場合もあるでしょうが、「当然言わなくてもいいよね」という意味で使われる場合もあるようです。

ここは後者、つまり「~だと言わなくたってわかるよね、言うまでもないよね」というニュアンスなのだと思います。

さらに進んで、”need I say” で「言うまでもなく」という独立した挿入句のようになっている、と考えてしまってもよいのかもしれません。

全体で「俺の愛は無駄になったんだ、今夜エンジェル・アイズに浪費してしまったんだ、言うまでもないことだよな、わかってるんだ」といった感じでしょうか。

うまい訳にならないのは、misspend という単語のニュアンスがうまく日本語にならないからでしょうねえ。

手元の辞書には「~の使い方を誤る、浪費する、無駄にする」とありますし、確かにそのとおりの意味だとは思うのですが。

 

< So drink up, all you people >

「だから飲み干してくれ、みんな」。

drink up は「飲み干す」。

 

< Order anything you see >

「目につくもの何でもオーダーしてくれ」。

 

< Have fun, you happy people >

「楽しんでくれ、ハッピーなみんな」。

ちょっと皮肉なセリフですよね。

主人公は全然ハッピーじゃないのですから。

 

< The drink and the laugh’s on me >

この文は一見???ですよね。

二つの意味、二つの文がひとつにまとめられている、と考えるとよいのです。

① The drink is on me

② The laugh is on me

①は「飲み物は俺のおごりだ」です。

前置詞 on が「支え・依存・負担」の意味で用いられているのですが、そういう慣用句だと考えてしまった方がいいかもしれませんね。

②は「笑いは俺の上にある」、つまり「笑いものにされるのは俺だ」、「笑ってやってくれ」という感じでしょう。

この使い方では、前置詞 on が「関係・対象」を示している、「~に関して」という意味だ、と説明されるようです。

でも、「笑いは俺の上に」と言ってしまった方が逆にわかりやすいような気もします。

 

< Pardon me, but I’ve gotta run >

「失礼、俺はちょっと行かなくちゃならないんだ」。

run はここでは「ひとっ走りする、ちょっと行ってくる」といった意味でしょう。

 

< The fact’s uncommonly clear >

「事実はものすごく明白なんだ」。

uncommonly という副詞がとても効果的です。

「普通じゃない感じで、あり得ないくらいに」というニュアンスでしょうか。

この歌には他にも特徴的な副詞が使われていますね。

uncomfortably と unbearably です。

どれも、形容詞に un と ly をくっつけて、力ずくで副詞にしたような形です。

私は全部まとめて「Angel Eyes におけるわざとらしい副詞三兄弟」と呼んでいます。

主人公の屈折した心情を表すのにとても効果的だなあ、と思っているのです。

 

< Gotta find who’s now number one and why my angel eyes ain’t here >

主語 I が省略されています。

「俺は~を見つけなくちゃならない」。

「~」の内容が二つあります。

who’s now number one は「今誰がナンバーワンなのか」。

主人公はナンバーワンじゃなくなってしまった訳です。

で、今ナンバーワンになってる男はどんなヤツなんだ? というワケ。

why my angel eyes ain’t here は「なぜ俺のエンジェル・アイズはここにいないのか」。

要するに主人公はフラれたことに納得がいってないのですねえ・・・。

切ないです・・・いや、ちょっと待てよ。

彼女の今のオトコを確認しに行って、何事もなく済むんだろうか・・・

もしかして刃傷沙汰とか・・・あ、深読みが過ぎました。。。

 

以上を踏まえて和訳です。

 

愛はここにはないのだと考えようとした

それでもやっぱり近くにあるんだ 不快な感じで

俺の心のヤツは前に進めない

俺のエンジェルアイズがここにいないから

悪魔のヤツが送り込んできた天使の瞳

耐えられないほどギラギラ輝くんだ

俺の愛は無駄になった わかってるんだ

今夜エンジェルアイズに浪費してしまったんだ

飲んじゃってくれ みんな

何でも注文してくれ

楽しんでくれ ハッピーなみんな

俺のおごりだ 俺を笑ってやってくれ

悪いけど ちょっと行ってくる

事実はものすごく明白だ

確かめなくちゃならないんだ

誰が今ナンバーワンなのか

俺のエンジェルアイズが何故ここにいないのか

 

いかがでしょう。

参考になりましたら幸いです。

/// Words by Matt Dennis///

 

 

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2021年7月25日 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : Kazuko Kataoka