【歌詞解説・和訳:All Or Nothing At All】オール・オア・ナッシング・アット・オール

こんにちは。片岡和子です。

写真は、ベランダで冬越し中のブルーデージーからちょっと切り取ったもの。

小瓶に挿しておいたら発根したので、2号の素焼き鉢に植えてみました。

根付くかな? 育つかな? 育つといいな♪

 

さて今日は歌詞解説。

All Or Nothing At All です。

早速いきましょう。

 

< All or nothing at all >

「全てか、あるいは全く何もなし」。

主語・動詞は省略されています。

主語は I 、つまり主人公でしょう。

動詞は特定できませんが、この歌全体の意味から、言いたいことはわかります。

全てを手に入れるか、さもなければ何もない方がいい、中間はない、ってことですね。

主人公は男性か女性か・・・どちらでもよいと思います。

シナトラの歌で大ヒットしたとのことですが、女性シンガーの素晴らしい歌唱も多数あります。

私には、この歌の感性はとてもよくわかります。

なので、この解説は、女性を主人公としてイメージしつつ進めていこうと思います。

 

< Half a love never appealed to me >

この文の主語は half a love ですが、語順がちょっと不思議な感じですよね。

文法的には、a half love 、half a love 、どちらもOKのようです。

意味に違いがあるのかというと、特にルールはないようです。

appeal to ~ は、(物事が)~に訴える、~の気に入る、~の興味をそそる、です。

(~ には「人」が入ります。)

全体で「半分の愛は決して私の気に入らない」ですね。

 

< If your heart never could yield to me, then I’d rather have noting at all >

yield to ~ は「~に屈服する、従う、なびく」。

would rather ~ は「むしろ~したほうがよいと思う」。

全体で「あなたの心が私に屈服することがないのなら、私はむしろ、全く何も取得しないほうがいい」。

相手の心を完全に自分だけのものにしたい、それが叶わないなら何もいらない、その方がマシ、ってことですね。

いやいや、よ~くわかります。

でも現実は、否応なく惹かれていってしまい・・・いやいや、よ~くわかります。

 

< All or nothing at all >

ここまで読んでくると、all or nothing at all の意味がよ~くわかりますね。

 

< If it’s love there is no inbetween >

「それが愛ならば、『中間』はないのです」。

inbetween は、ここでは名詞で、「中間的なもの」という意味です。

 

< Why begin, then cry for something that might have been >

わかりにくい文ですね。

まずは骨格を見てみましょう。

「Why begin, then cry」が骨格です。

why に動詞の原形が2つ、くっついています。

「why + 動詞の原形」という使い方があるようです。

異議を申し立てる時に使い、「なぜ~するのか(おかしいでしょ)」という意味合いになるようです。

why begin, then cry で「なぜ始めるの、そして泣くの?」。

恋だの愛だのを自分でスタートさせておいて、あとで泣く。

そんなの分かってたことでしょ、今さら泣いて文句を言うなんておかしいわよ、みたいな感じでしょうか。

cry のあとに、いろいろとくっついています。

cry for ~ は「~を泣いて求める」。

something that might have been が難しいですねえ。

that は関係代名詞です。

ここでの be は「存在する、ある」という動詞です。

might は推量を表す助動詞です。

might have + 過去分詞で、過去のことの推量を表します。

something that might have been で「あったかもしれない何か」ということになりますね。

誤解を恐れず言ってしまえば、「完全な愛」みたいなもののことかなあ、と思います。

cry for something that might have been で「あったかもしれない何かを求めて泣く」。

文全体で、「自分で愛だの恋だのを始めておいて、その後で、足りないものがある! 私はあなたの全てが欲しいのよ! と騒ぐなんて。なぜなの? おかしいでしょ。」といったニュアンスだと思うのですが・・・訳すのは難しいですねえ。

どうしましょ。

 

< No, I’d rather have nothing at all >

「そう、私はむしろ全く何も得ない方がよいです」。

ここでの No を「自問自答に対する答え」だと考えれば、否定の意味の文が続きますから、「はい、そう」ということになるでしょう。

いろいろと想像してしまう展開に対して拒絶を表しているのであれば「そんなの嫌よ!」ということになるかと思います。

どちらでもよいかな、という気もしますが。

 

< But please don’t bring your lips so close to my cheek >

この But は「しかし」といった強い意味ではないと思います。

日本語でも、話を続けるための軽い「合いの手」みたいな感じで「でも、・・・」と言うことがありますよね。

それに近い感じじゃないかなあ、と思います。

「でもお願い、あなたの唇を私の頬にそんなに近づけないで」ですね。

 

< Don’t smile or I’ll be lost beyond recall >

「微笑まないで、さもないと私、墜ちてしまって取り返しがつかなくなってしまうから」。

命令文 + or で「~しなさい、さもないと・・・」という意味になります。

lose は「道に迷った、こわれた、堕落した、混乱した」。

recall は「呼び戻し、取り消し」。

beyond は「~の向こうに、~を越えて」。

beyond recall で「呼び戻せないところへ行ってしまう、取り消しできる範囲を超えてしまう」ということですね。

 

< The kiss in your eyes, the touch of your hand makes me weak >

主語が二つあります。

the kiss in your eyes は「あなたの目の中にあるキス」。

抽象的な表現ですね。状況はイメージできますが。

the touch of your hand は「あなたの手が触れること、あなたの手のタッチ」。

こちらは具体的です。

どちらもが makes me weak 「私を弱くさせる」と言っています。

動詞が makes と単数形なのは、文法的に説明が可能なのかもしれませんが、ここは深入りしないことにしましょう。

(私にはよくわからん! ってことです。)

 

< And my heart may grow dizzy and fall >

「そして私の心はふらふらになって崩れ落ちてしまうかも」。

dizzy は「めまいがして、ふらふらして、混乱して」。

 

< And if I fell under the spell of your call, I would be caught in the undertow >

「もしも私があなたの誘惑の魔力のとりこになってしまったとしたら、私は引き波にさらわれてしまうだろう」。

この文は「仮定法過去」という形です。

単なる条件ではなく、事実に反する仮定や可能性に乏しい想像を表す際に使われます。

spell は「魔力、魅力」。

call は「呼び声」ですが、「誘惑、魅力」という意味もあるようです。

(根っこにある「こっちへおいで!」という意味合いは共通だと思います。)

fall under the spell of ~ で「~に魅せられる、~のとりこになる」です。

undertow は「引き波、底流」。

 

< So, you see, I’ve got to say no! no! >

「だから、わかるでしょ、私は no! no! と言わなければならないの」。

have got to ~ は、「~しなければならない」という慣用表現です。

 

< All or nothing at all >

「全てか、そうでなければ全く何もない方がいいのよ」。

 

以上を踏まえて和訳です。

 

全てか何もなしか どちらかよ

半分の愛なんて気に入らないわ

あなたの心が私に屈服しないのだったら

むしろ何もない方がいい

全てか さもなければ何もなしよ

愛には中間なんてものはないの

始めてしまってから

全てが手に入らないと泣くのはおかしいでしょ

何も得ない方がましよ

でも お願い

唇をそんなに私の頬に近づけないで

微笑まないで

墜ちて戻れなくなってしまうわ

あなたの目の中のキス

あなたの手の感触

私は弱くなってしまう

心はふらふらになって 崩れ落ちてしまう

もしもあなたの魅力のとりこになってしまったら

私は引き波にさらわれてしまう

だから わかるでしょ

NO! と言わなくちゃならないの

全てか何もなしか どちらかなのよ

 

いかがでしょう。

参考になりましたら幸いです。

/// Words by Arthur Altman & Jack Lawrence///

 

 

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2021年2月23日 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : Kazuko Kataoka