【歌詞解説・和訳:Bewitched, Bothered and Bewildered】魅せられて

こんにちは。片岡和子です。

母の日にもらったアジサイがこんな色になりました。

もともとは薄紫だったのだけど。

不思議でしょ。

7月になったら剪定して、来年も咲かせるつもり。

 

さて今日の歌詞解説は Bewitched です。

テレビドラマ「奥様は魔女」の原題も同じ Bewitched で、ネットで検索するとそちらが出てきたりして紛らわしいので、タイトルは Bewitched, Bothered and Bewildered と表記しました。

早速いきましょう。

 

< He’s a fool and don’t I know it >

fool は「ばか、ばか者」。

歌詞の最初から「彼はバカなの」とは強烈ですねえ。

don’t I know it は疑問文で、「私はそれを知らないのか?」ですけど、ここでは「Yes(知っています)」という答えが予期されています。

しかも自分で自分に質問しているのですから、「彼がバカなヤツだって、もちろんわかってるわよね。」といったニュアンスでしょう。

 

< But a fool can have his charms >

charm は「魅力」。

助動詞 can は「~でありうる」という可能性を表します。

直訳だと「バカな人間が魅力を持ちうる」となりますが、「バカなヤツが魅力的だったりするのよね」というニュアンスだと思います。

 

< I’m in love and don’t I show it like a babe in arms >

I’m in love はもちろん「私は恋してる」です。

don’t I show it は疑問文で、歌詞の最初の don’t I know it と同様、「Yes」という答えを予定しています。

「私は恋してる、そのことを私は見せていない? いえ、見せてしまっているわよね」つまり「バレバレよね」という感じでしょう。

like a babe in arms は「腕の中の赤ちゃんのように」。

まだ抱っこされてるちいさな乳児みたいで、感情のコントロールができず、本能にまかせて・・・ということなのでしょう。

 

< Love’s the same old sad sensation >

love は sad sensation だ、と言っています。

悲しい、哀れな、みじめな感情だ、と。

この恋はバラ色ではないのですねえ。

same で old だとも言っています。

same は「同じ、同じような、よく似た」。

old は「古くからの、昔なじみの、なつかしい」。

つまり、主人公は以前にも辛い恋をしたことがあって、その時と同じ感覚をまた味わってる、ってことなのだと思います。

 

< Lately I’ve not slept a wink since this half-pint imitation put me on the blink >

wink は「まばたき」。

not sleep a wink で「一睡もしない」です。

このところ一睡もできていない、その理由が since 以下に述べられています。

half-pint はもともと「半パイント(パイントは液量の単位)」という意味ですが、「ちび、坊や、取るにたりない人」という意味で使われるようです。

imitation は、そのまま「イミテーション」でも通りますよね。

「模造品、まがい物、にせもの」です。

half-pint imitation はもちろん主人公が恋した相手の男のこと。

すごい表現ですよね。

自分が恋した男が、取るに足らないニセモノだと、主人公はしっかりわかってる。

でも、それなのに、恋してしまって・・・ということ。

on the blink は「調子が悪い、不調である」。

put me on the blink で「 私を具合悪くさせる」です。

ニセモノの男への恋わずらいで夜も眠れず・・・なのですねえ。

 

ここまでがヴァースです。

続いてコーラスを見てみましょう。

 

< I’m wild again, beguiled again >

wild はそのまま「ワイルド」でもよさそうですけど、日本語っぽくするなら「取り乱した、興奮した」という感じだと思います。

beguile は「だます、欺く」、「気をひく、惑わす」。

 

< A simpering, whimpering child again >

文頭に I’m が省略されています。

(もしくは、前の文にそのまま繋がっているのかもしれません。)

simper は辞書によると「間の抜けた笑い方をする、にたにた笑う」とのこと。

笑うつもりじゃなくても、つい頬がゆるんでしまう、という感じなのでは、と思います。

whimper は辞書によると「ぐずるように泣く、べそをかく」だとのこと。

感情の振れ幅が大きくなって、すぐに涙が出る、みたいな感じでしょうか。

主人公はまるで子供みたいになっているのですねえ。

 

< Bewitched, bothered and bewildered am I >

本来の語順は I am bewitched, bothered and bewildered ですが、倒置されています。

曲名にもなっている Bewitched を文頭に置いて強調しているのです。

bewitch は「魔法をかける、魅する、うっとりさせる」。

bother は「悩ませる、困らせる」。

bewilder は「うろたえさせる、戸惑わせる」。

 

< Couldn’t sleep and wouldn’t sleep when love came and told me I shouldn’t sleep >

文頭に主語 I が省略されています。

I couldn’t sleep は「私は眠れなかった」。

wouldn’t sleep は「私は眠れないだろう」。

would はここでは「現在の弱い推量」を表しているのだと思います。

「たぶん~だろうなあ」ぐらいの感じだと思います。

when 以下は「愛がやってきて私に『寝てはならない』と告げた時」。

ちょっとわかりにくいですよね。

どう訳すかは考えどころです。

 

< Bewitched, bothered and bewildered am I >

また出てきました。

「私は魅せられて、悩まされて、惑わされているの」ですね。

 

< Lost my heart >

主語 I が省略されています。

 

< But what of it? >

what of it? は慣用句で、「で、それがどうしたというのだ?(どうってことないだろう)」という意味。

 

< He is cold, I agree >

彼は冷たい、認めるわ。

・・・う~ん、辛いですねえ。

 

< He can laugh but I love it although the laugh’s on me >

先に although 以下を見てみましょう。

ここでの laugh はあまりよくない意味の「笑い」だろうと思います。

「笑いぐさ、あざけり」みたいな。

the laugh’s on me は「その笑いは私に向かったものである」ということでしょう。

although the laugh’s on me で「その笑いが私に向けられたものなのだとしても」です。

文全体では「彼は笑うかもしれない。でも私はその笑いを愛する。たとえそれが私を笑いぐさにするものだったとしても」となります。

 

< I’ll sing to him, each spring to him and long for the day when I’ll cling to him >

sing to の to は「~に合わせて」というニュアンスだと思います。

私は彼に合わせて歌うだろう、毎春彼に合わせて歌うだろう、ですね。

春に鳥が一生懸命さえずるようなイメージかなあ、と。

and のあとの long は動詞です。

前置詞 for がくっついて、「~を思い焦がれる、~を切望する」という意味。

cling は「まとわりつく、しがみつく」。

cling の主語になるのは「物、動物」というイメージがあります。

人だったとしても、普通の大人じゃなくて「ちいさな子供」のイメージです。

つまり、主人公は恋する相手と対等な関係になりたい、なんて大それたことは望んでなくて、小鳥のようにさえずりながら、いつか近くでまとわりつくようになれれば、なんてことを思っているのでは、と感じさせる動詞なのです。

・・・もしかしたら深読みが過ぎるかもしれませんが。

 

< Bewitched, bothered and bewildered am I >

そして最後にもういちど Bewitched… です。

 

以上を踏まえて和訳です。

 

<ヴァース>

彼はバカなやつなの

そんなことわかってるわ

でもバカなやつが魅力的たっだりするのよね

私は恋してるわ バレバレよね

まるで赤ちゃんみたい

恋は哀しい感情だわ いつもそうよ

このごろ私一睡もしてない

あのしょうもないニセモノのせいで調子がヘンなの

 

<コーラス>

私また取り乱しちゃってる

また惑わされちゃってる

つい笑っちゃったり 涙が出ちゃったり

まるで子供に戻ったみたい

魅せられて 悩まされて 戸惑っているの

きのうは眠れなかったわ

今日もきっと眠れない

恋がやってきて「寝ちゃダメ」って言ったから

魅せられて 悩まされて 戸惑っているの

心を見失ってしまったわ

でもそれがどうしたっていうの?

彼の態度は冷たい 認めるわ

彼は私をあざ笑うかもしれない

だとしても その笑いを愛するわ

毎年春には彼に合わせて歌うの

そしていつか 彼のそばにいられる日がくることを願うわ

魅せられて 悩まされて 戸惑っているのよ

 

いかがでしょう。

参考になりましたら幸いです。

/// Words by Lorentz Hart ///

 

 

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2020年6月14日 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : Kazuko Kataoka