【歌詞解説・和訳:I Wish You Love】あなたに愛が訪れますように

こんにちは。司法書士の片岡和子です。

我が家のベランダガーデンも冬仕様になってきました。

写真はビオラ、「エッグタルト」という品種です。

可愛いでしょ♪

 

さて、新企画「歌詞解説」です。

これまでジャズ歌詞についてご紹介することはありましたが、全文を解説した上で和訳をする、というのは初めての試みです。

うまくいきますかどうか。

第一弾は I Wish You Love 。

もともとはフランス語の歌です。

英語詞の作詞はアルバート・A・ビーチ。

早速いきましょう。

 

< Goodbye >

もちろん「さようなら」という意味です。

この歌の場面が「別れ」であることがストレートにわかりますね。

 

< No use leading with our chins >

no use の前に There is または It is が省略されているのだと思います。

There is no use ~ing で「~するのは無益だ」、「~して何になる?」という意味。

chin は「あご」。

lead with one’s chin は「ボクサーがあごをノーガードでさらす」、「軽率にふるまう、話す」という意味らしい。

じゃあ、ここではどういう意味なのか、というと・・・

う~ん、よくわからない。

お互いに無防備にやりあう、つまり「傷つけ合う」というニュアンスじゃないかなあ、と思うのだけど。

もしかしたら思いっきり外れてるかも。

和訳の際には「こんなことしていても何にもならないわ」ぐらいに誤魔化すことになるかなあ・・・。

 

< This is where our story ends >

where は関係副詞ってヤツですね。

This is where ~ で、「ここが~する場所である」という意味になります。

This is where our story ends は「ここが私たちの物語が終わる場所だ」ということ。

 

< Never lovers, ever friends >

文として完全ではないのは、何かしら省略されているのでしょう。

「私たちは恋人にもなれないし、友人でもいられない」といった意味なのだろうなあ、と思います。

(ちょっと自信ないけど。)

「恋人としてはダメだったけど、ずっと友達よ」みたいに訳されていることもあるようです。

どちらが正解なのか・・・。

これはネイティブの方に聞いてみるしかないのかな、と思います。

 

< Goodbye >

歌詞をここまで読んできて、とても重い「さようなら」なのだということがわかりますね。

 

< Let our hearts call it a day >

call it a day は「切り上げる、おしまいにする」。

ここでの let は「~に~させる」という形を取っているので、この文は「私たちの心に call it a day させましょう」という意味になります。

要するに「終わりにしましょう」なのだけど、単純に us ではなくて、 our hearts という言葉を使っていることで、とても深い意味に感じられますね。

これで終わりなのだということを私たちの心に言い聞かせましょう、みたいな感じかなあ。

 

< But before you walk away I sincerely want to say >

「でも、あなたが立ち去る前に、私は心から~と言いたい」という意味なのだけど・・・。

あれ? 「~」の部分がないですよね。

何を言いたいのでしょう?

実は、歌詞のここまでがヴァース(導入、前置き)で、ここから先がコーラス(本体部分)なのです。

そして、「~」の内容が、そのままコーラスの歌詞になっているのです。

つまり、この歌は「別れに際して相手に贈る言葉」なのです。

 

では、コーラスを見てみましょう。

 

< I wish you bluebirds in the spring to give your heart a song to sing and then a kiss >

長い文だけど、きちんと分解してみましょう。

この文の中心部分は I wish you bluebirds です。

特に、動詞 wish の理解が重要。

ここでの wish は、「~に~を願う」、「~に~を祈る」という意味です。

目的語がふたつあって、「二重目的語」と呼ばれます。

I wish you good luck だったら「私はあなたに幸運を願います」、つまり「幸運を祈ります」という意味になります。

この歌では I wish you bluebirds と言っていますから、「私はあなたに青い鳥を願います」ということになりますね。

これでは日本語になりませんので、「あなたに青い鳥が訪れますように」といった具合に訳すことになるでしょう。

bluebird は、辞書によると「ルリツグミ」という鳥なのだそうですが、日本人には馴染みのない名前ですから、思い切って「青い鳥」と訳してしまうのがよいかも。

さて、これで I wish you bluebirds の部分は理解できたとして、この文にはいろいろなオマケがくっついてます。

in the spring は「春に」。

to give your heart a song to sing は「あなたの心に歌を与えるために」。

song to sing は「歌うための歌」ということなのだけど、つまりは「歌」ってことですよね。

もしかしたら song は「鳴き声、さえずり」ってことなのかな。

たぶん両方をイメージさせる単語なのだろうな。

and then a kiss はちょっとわかりにくいけど、then を抜いてみるとスッキリ理解できるのではないかと思います。

つまり、青い鳥は歌とキスを与えてくれるのですね。

then が挿入されているので、「歌と、それからキスを」というニュアンスになります。

ずいぶんいろいろと書き連ねましたけど、文全体の意味は「春には青い鳥が訪れて、あなたの心に歌とキスを授けてくれますように」という感じかな。

 

< But more than this I wish you love >

前の文でさんざん解説したので、もう大丈夫ですよね。

「でもそれよりも、あなたに愛を願います」ということですね。

わかりやすい日本語にすると、「あなたに愛が訪れますように」という感じかな。

う~ん、なんか切ないですねえ。

「私ではない他の誰かの愛が訪れますように」ということですから・・・。

もちろん、この I wish you love が曲名になってます。

 

< And in July a lemonade to cool you in some leafy glade >

July の後に I wish you が省略されています。

leafy は「葉の茂った、緑の豊かな」。

glade は「林間の空地、湿原」。

「そして7月には緑豊かな林の中であなたを冷やすレモネードがあるように祈ります」ということだけど、これじゃあ日本語として問題アリ、ですよね。

和訳の際にはちょっと考えなくては。

 

< I wish you health >

あなたが健康でありますように、ですね。

 

< And more than wealth I wish you love >

富よりも愛がありますように、ですね。

もちろん wealth も願っているのでしょう。

wealth は前の文の health と韻を踏んでます。

 

< My breaking heart and I agree that you and I could never be >

「私のうちひしがれた心(壊れた心、砕けた心)」と「私」が that 以下のことを合意した、と言っています。

何のこっちゃ、ですよね。

先に「that 以下のこと」をやっつけましょう。

you and I could never be とは「あなたと私は決して be できないのでしょう」ということ。

では、ここでの be とは?

これが、文法的にちょっとわからないのです。

be のあとに何かが省略されていて、「あなたと私は恋人同士にはなれない」といった意味なのか。

be 単独で「存在する、生存する」という意味がありますから、「あなたと私は共に生きることができない」ということなのか。

いずれにせよ、二人には将来、未来、明日がない、ということ。

my heart and I agree は「自問自答した結果、~という結論を出した」ということなのでしょう。

breaking heart と言っていますから、その心は傷つき、壊れて、砕けて、打ちひしがれている、ということ。

ということで、この文の意味はわかったのだけど、さて、どう訳しますか・・・。

 

< So with my best, my very best, I set you free >

I set you free は「あなたを自由にします」ということ。

best がよくわからないのだけど、best wishes のことなのではないかなあ、と思います。

「好意、幸福を祈る気持ち」ということなのでは、と思えます。

very は強調の単語なので、「本物の、心からの好意」ということなのでは。

「私にできる最良のことはあなたを自由にすることです」的な訳がされていることもあるようなのだけど、「心からあなたの幸福を祈って、あなたを自由にします」なのではないかなあ。

 

< I wish you shelter from the storm >

嵐から身を守ってくれる住みかがありますように。

 

< A cozy fire to keep you warm >

あなたを暖める心地よい炉がありますように。

 

< but most of all, when snow flakes fall I wish you love >

でも何よりも、雪が降る時には、あなたに愛がありますように。

「雪の舞う寒い季節にあなたを暖めてくれる人が現れますように」という感じかなあ。

 

この歌のヴァースの部分は短調です。

私が歌う場合はCマイナー。

コーラスに入ると、かすかに明るさの感じられるCメジャーになります。

傷ついた心や悲しみを抱えながらも、穏やかな雰囲気で相手を手放し、別れの言葉を贈る・・・う~ん、切ないです。

 

さて、以上を踏まえて和訳です。

 

<ヴァース>

さようなら

こんなこと続けても何にもならないわ

ここで私たちの物語は終わりなの

恋人ではいられないし、友達にもなれないのよ

さようなら

終わりにしましょう

でも、あなたが立ち去る前に、心から伝えたいことがあるの

 

<コーラス>

春にはあなたのもとに青い鳥がやってきて

歌とキスを授けてくれますように

でも、それよりも、あなたに愛が訪れますように

7月には緑の林でレモネードがあなたを涼しくしてくれますように

あなたが健康と富に恵まれますように

そして、それ以上に、愛に恵まれますように

あなたと私は共に生きることはできないの

辛いけれど、そうなの

だから、心からあなたの幸せを祈って、あなたを自由にするわ

あなたを嵐から守ってくれる家と

あなたを暖める心地よい暖炉が、あなたに授けられますように

でも何よりも、雪の舞う季節の中で、あなたに愛が訪れますように

 

いかがでしょう。

拙い和訳ですが、味わっていただければ幸いです。

 

 

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2019年12月1日 | カテゴリー : 音楽 | 投稿者 : Kazuko Kataoka